今回は簿記論と財務諸表論について記載していきます。
簿記論と財務諸表論の勉強方法は独学です。
独学の定義をどう捉えるかにもよりますが、自分としては独学だったと思っています。(詳細は後ほど)
ネットで調べたところ、簿記論と財務諸表論は同時に勉強した方が良いとのことだったので、ダブル受験しました!
簿記論
受験開始時のスペック
そもそもお前はナニモンや?って思う方もいるかと思いますので、受験開始時のスペックを紹介します。
お恥ずかしい内容になりますが、少しでも皆様の自信になればと思い公開します!
大卒だけど偏差値は55くらい!
1年次に単位が取れなさ過ぎて大学に呼び出された経験ありです。笑
(大学で呼び出しなんてあるんですね。笑)
高校の偏差値はこれより低い(公表できません。。。)
簿記2級は取得していたのですが、内容を全く理解しておらず、2度と簿記なんかに関わるかっ!
一生サヨナラや~!と思ったくらいに、簿記に苦手意識ありでした。
行政書士試験に100点ほど足らずに不合格。笑
社会保険労務士試験に3点足りずに不合格。(唯一頑張ってますね。笑)
FP2級合格
税理士試験を受験したきっかけ
こんな自分がなぜ税理士試験を受験したのか。。。
当時中小企業の1人経理として働いてまして。。。
何とか仕事はこなせていたのですが、会計処理の根拠などはサッパリわかっていませんでした。
とにかく前の処理と同じように処理していればなんとかなるといった感じでした。
ただ、この会社が外資系企業で、輸出入や国外取引があり。。。
このまま根拠もわからずに働くのはまずいなと思い、調べた結果、簿記1級を勉強するか、税理士試験を勉強するかの2択になりました!
私は中小企業の経理だったので、簿記1級より税理士試験の方が役に立ちそうだなーと軽い感じで税理士試験を選んでしまいました。
税理士試験に受かっちゃったら、それはそれでラッキーだよな的な気分で選んだところもあります。笑
これが地獄の始まりでした。
勉強開始
とりあえずネットで調べたらTACが市販のテキストを出していたので、TACのテキストを買いました!
みんなが欲しかったシリーズです!
これを1冊1冊こなしていき、基礎力を身に着けました!
とてもわかりやすかったのでおすすめです!
ただ、簿記は苦手意識しかなかったので、最初は大変でした。
そもそも勉強が苦手(偏差値が表しているように)なので、どうしたら合格できるのか調べました。
例のブログです。
合格するには、
何回も問題を解けと。わからなくても何回も解いてるうちにわかるようになると。
そうなのか?ほんとかよ?と思いましたが、この人を信じて解きまくりました。
初めは苦行でしたねー
覚えては忘れ、覚えては忘れ。
俺はアホなのかーと泣きたくなる日々。
5回転くらいしてある程度解けるようになったら総合問題集も買いました。
同じように何周もしました。最終的に5周はしました。
そして過去問も5周は解きました。
ある程度解けるようにはなったのですが、自分の理解は本当に正しいのか?と疑問に思い始めました。
なんか不安になってしまったのです。
不安なときはネットで検索です。笑
すると、簿記1級の講座を無料で配信しているスクールがありました!
キターッ!!
もちろん全部見ました!
基本的に自分の理解で問題ないことがわかりましたし、講座を見ることで理解も深まりました!
簿記1級の講座だから税理士試験の簿記論は独学扱いでいいですよね?笑
そんなこんなで、日々勉強を続けました!
市販している模試も5周は解きました!
ただ、独学だと困ること。。。
それは現在地がわからないことです。
TACとか大原だと答練とかで現在地も把握できるのですが、簿記論は答練は受けませんでした。
受けなかった理由ですが、大した理由はありません。
お金はかかるし、市販の問題集とか模試をこなすので精一杯だったという感じです!
公開模試
そんな私が、簿記論において現在地を確認できたのは公開模試です!
公開模試を受けた理由ですが、公開模試はかなりの受験生が受けるので、模試の問題は解けるようにしておかないと、本試験でその問題が出た際に解けなくて詰むとネット情報にあったからです。笑
あと自分の現在地を知るいい機会だなと思いました。
公開模試はTACを受けました!
どんな猛者がいるのかビクビクしながらTACに行きました。笑
ネット情報だと税理士試験は何年も受からないため猛者がいると。笑
怖っ!
税理士試験こわっ。
どんな目に会うのか、当日は憂鬱な気分でTACに行きました。
実際TACの教室に入ると、猛者っぽい人もいたような気がしますが、特に気になりませんでした。
それよりも窓からの景色が良くて、良い気分でした。笑
で、模試を受験した感想ですが、うわー難しいなの一言です。
正直内容は覚えていないのですが、これは今年合格できないなと思いました。
気分はブルーなのですが、このあと財務諸表論の模試もあったので、帰ることはできず。。。
(財務諸表論の内容はのちほど。)
で、簿記論の結果は確かB判定でした。(忘れました。。。)
(ブログ書くなら判定結果残しておけばよかった。。。)
とりあえずこのままじゃまずいと思い、ひたすら勉強しました。
問題集、過去問、模試を何周もこなしました。
最終的にはすべての問題集を、少なくとも5周、間違えた問題は10周近く解いたと思います。
そして簿記論に関しては、特に自信もなく本試験を迎えました。
本試験
試験当日は、試験会場に1時間以上前に着きました!
早すぎだろ!と思われる方もいるかと思いますが、電車が止まったら終了です。
1年間の努力がパーになります。
それだけは避けたかったので、とてつもなく早く会場入りしました。
数人くらいは既にいて、おそらく僕と同じ考えの方なんでしょう!
会場近くのホテルに泊まるという方もいるようですが、前日だけいつもと違う環境で寝て、いつもどおりのコンディションを保てるのかわからなかったので、僕の選択肢にはありませんでした。
メンタルの部分まで考えなきゃいけない試験って怖いですね。
服装は短パン、タンクトップにパーカースタイルです。
会場までは短パン、タンクトップで、試験はエアコンの寒さ対策でパーカーを羽織りました。
タンクトップは予備も持って行きました。
なぜなら会場は駅から若干遠く、確実に汗が出ると思ったからです。
汗をかいたタンクトップではコンディションが最悪になるため、会場についたらトイレに行き、ボディーシートで体を拭いて、着替える。
これが税理士試験のルーティンになりました。笑
ここまでするってどうなの?って思いますよね。
それだけこの日に賭けてました。
若干危ない奴ですね。笑
試験が始まるまでの時間は、今まで間違えたところの見直しに使いました。
試験開始
そして、試験開始です。
さらっと問題構成を把握し、特に問題はなさそうだったので、1問目から問題を解いていきました。
ただ開始早々アクシデント発生です。
回答を答案用紙に書くのですが、手が震えて、数字がぐちゃぐちゃに。
やべー
やべー
やべー
焦りました。
少し緊張しているという感覚はあったのですが、ここまでとは。
文字が踊ってます。
二重線して、書き直して。。。
なんとか問題を解いていき、一通り問題を解き終えて、確認もしっかりして試験終了です。
手応えは可もなく不可もなく、こんなもんなのかという感覚でした。
なんとも言えない気持ちでしたが、このあと財務諸表論の試験が待ち受けていましたので、気持ちを切り替えました。
休憩時間
休憩場所を確保しようと思ったのですが、時すでに遅し。
日陰は空いていませんでした。
炎天下の中、おにぎりを食べながらテキストを読み込みました。
いやーメンタルやられますね。笑
過酷すぎでしょ!
ただ1年間勉強してきた苦労もこれまでだと思い、なんとか乗り切りました!
財務諸表論
勉強方法
財務諸表論の試験のお話しの前に、財務諸表論の勉強方法などをお話しします!
ネット情報によると、財務諸表論の計算問題は簿記論の知識だけでいけると!
ふむふむ!
それなら楽勝やんけ!
むしろ一緒に受験しないという選択肢はない!
ということで、財務諸表論の勉強のメインは理論を覚えることだけということがわかりました!
理論はみんなが欲しかったシリーズの5だけを使いました!
財務諸表論の勉強で使用したメインテキストはこれだけになります。
これを何回も読みました。
100均で暗記カードを購入し、自作もしました。
いつでもどこでも覚えられるようにしました。(中学生みたいですね。)
暗記の精度ですが、税法は完全暗記が必要だけど、財務諸表論は完全暗記は必要なく、理解できていればいいとの情報があったので、完全暗記のレベルまではもっていきませんでした。
問われたら一応書けるよくらいのレベルでした。
というかこの時点では、税法でも暗記なんてする必要って本当にあるの?って思ってました。(消費税法で痛い目をみます。)
で、計算に関しては、過去問と市販模試を解きました。
ただやはり独学なので、立ち位置はわからず。。。
これまたTACの公開模試で、自分の立ち位置を知ることになります。
公開模試(財務諸表論)
簿記論の模試が終わって、休憩してお昼ご飯を食べて、財務諸表論の模試がスタートです。
理論から解いていき。。。
なんかわかんねーなー、まぁこんなもんかなーという感覚で理論を終えます。
そして、計算に入るのですが。。。
やべー計算が簡単過ぎる。。。
これじゃあ計算で差がつかなくて、理論勝負じゃないか。。。
終わった。
財務諸表論は計算で満点が要求され、理論をどこまで書けるかで合否が決まるんだと悟りました。
税理士試験、厳しい世界や。
で、模試の結果なんですが
トータルでA判定
で、計算に関してはS判定
え?
どういうこと?
計算なんて簡単過ぎて満点勝負じゃないんか?
?????
一瞬混乱しました。
もしかして税理士試験って楽勝なんじゃ?と思ってしまった自分がいました。
財務諸表論なんて理論の勉強だけで、計算はほぼ簿記論の知識だけですからね。
これは簿記論は無理でも財務諸表論はいけるなと。笑
独学でも余裕やー
うぇーい!
けどそこで調子には乗らず、試験日まではしっかり勉強しました。笑
本試験(財務諸表論)
で、遂に本試験の時間です。
全体の問題をさらっと確認して、理論からスタートです。
いきなり悲劇です。
理論を書いて行くのですが、、、
手がー
ガタガター
嘘やろー
またかー
はい、字が踊ってます。
早く丁寧に、早く丁寧にを心がけますが、
どう見ても汚い。
ぎり読めるだろうレベルだったと思います。
税理士試験は精神に異常が出ますね。
落ちたら、はい、また来年という、1年間の苦労をなかったことにするような恐ろしい試験です。
で、理論を書いていて気づきます。
これ、ほとんどワイの読んでいたテキストから出てるやないか。
市販テキストから出るレベルってことは、基本問題やないか。
やべーあんまり正確に書けてない。
なんとなくは書けてるけど微妙やー
心の中で半泣きです。
理論終わって、計算です。
計算もそれなりに解いて、最後に全体を確認して試験終了です。
はじめての税理士試験が終わりました。
自己採点
数日後、自己採点をしました。
まずは、簿記論。
厳しめにつけて、ボーダーマイナス2,3点
まぁそんなもんだよね。
財務諸表論
厳しめにつけて、ボーダープラス2,3点
こっちもまぁそうだよね。
ただ予想と違ったのは、まさかの自分が答えられた問題が捨て問だったこと。
なんでやー
市販テキストにがっつり載ってたやないかー
そこにもっと配点くれーと心の中で半泣きになりながら叫びました。
両方の科目とも微妙な感じだったので、簿記論と財務諸表論を勉強しつつ、消費税法の勉強を始めました。
合格発表日
結果発表
科目合格は、書類が郵送されます。
ポストを確認すると薄っぺらい封筒が入っていました。
落ちてる雰囲気が漂っていました。笑
財務諸表論だけでも合格してくれ、ワンチャン両方とも合格してくれ、心の中で神様に懇願です。
。
。。
。。。
きたー
独学でやったぜー
独学というのもあったので、最高に嬉しかったです。
独学じゃ無理って言ったのだれやー
独学王に俺はなる!
まとめ
人生でこんなに勉強したのは初めてでした。
高校受験も大学受験もあんまり勉強しなかったので。笑
簿記論と財務諸表論の勉強時間ですが、
記録が手元に残っていないので、正確な時間は覚えていないのですが、トータルで1,130時間くらいです。
働きながらだったので、勉強時間を確保するのも大変でしたし、そもそも勉強へのモチベーションを維持するのも大変でした。
家族との時間を確保するのも大変でしたね。
けど、それなりに勉強すれば合格する試験なんだなとも思いました。
この考えは消費税法の勉強で覆されるのですが。。。
最後に
テキストなどは基本捨ててしまったのですが、理論の本は残っていました。
残っていたというよりはこれは捨てられませんでした。
ボロボロですね。
汚くてすみません。
通勤時間やお風呂、少しでも時間があればどこでも読んでいました。
試験会場に綺麗な理論の本を持ち込んでいる人もいましたが、そんなやつには負けねーと自信を与えてくれた、一緒に戦ってくれた仲間です。
16回は読み込んだようです。
暗記カードを自作して覚えたりもしたので、それ以上に内容は読み返していることにはなりますが。
このブログが皆様のご参考になれば幸いです。
今はつらいトンネルの中かもしれませんが、必ず合格という出口はあります!
不安な状況で、参考情報を集めるためにこのブログに辿りついた方もいるかと思いますが、
そんな方に一言!
そんな暇があるなら勉強しよう!
自分が言える立場ではありませんが。笑
僕も妻に言われていました。
そんなの調べてる時間あったら勉強すれば?と。